書く回数を増やさずに届け先を増やす
1つの記事を書くには、調べる時間と書く時間の両方がかかります。展開先が増えるたびにゼロから書き直していては、時間がいくらあっても足りません。
そこで、元の記事の要点を抜き出す・言い回しを変える・音声にするといった「変形」で展開する発想に切り替えると、追加の負担を抑えながら届け先を増やせます。ゼロから書く記事は1本で、そこから先はすべて変形という関係を意識すると、続けやすくなります。
変形の作業にも多少の時間はかかりますが、調べ直しから始める執筆に比べればはるかに短く済みます。慣れてくると、元記事を読み返しながらでも短時間でこなせるようになります。
展開先ごとに読者の状況も異なります。ブログを検索してたどり着いた読者と、SNSで流れてくる投稿を眺めている読者、音声を聞き流している聴き手とでは、同じ情報でも受け取りやすい長さや言い回しが変わってきます。
どの展開先にどのくらい力を入れるかは、実際に反応があった媒体から見極めていくのが現実的です。最初からすべてを完璧にそろえようとせず、ブログの更新を軸にしながら、無理のない範囲で展開先を少しずつ増やしていく進め方をおすすめします。焦って全部を一度に始める必要はありません。
SNS向けに書き直す
SNS向けには、元記事の要点を1〜2文にまとめた紹介文にする方法と、冒頭部分だけを抜き出す方法があります。読み手の関心に合わせて言い回しを変えるだけでも、同じ内容が違う印象で届きます。
投稿には必ず元記事へのリンクを添えます。興味を持った人が全文を読みに来られるようにするだけでなく、投稿先から元記事への案内としての役割も持たせます。
投稿文を書くときは、記事のタイトルをそのまま繰り返すのではなく、読み手が「気になる」と感じる一文を先頭に置くと効果的です。記事本文の中で最も具体的な一文や、読者の悩みに近い表現を抜き出すのがコツです。
配信先によって文化や読まれ方が違うため、同じ紹介文をそのまま使い回すより、それぞれに合わせて少しだけ言い回しを調整すると、読み手に馴染みやすくなります。ビジネス向けの場では丁寧な言い回しを、気軽な場ではくだけた言い回しを選ぶといった調整が一例です。
写真や図解を添えられる配信先では、記事内で使った画像をそのまま流用すると、新しく用意する手間を省けます。文章と画像の両方を同じ記事から引くことで、展開先ごとの負担をさらに減らせます。
音声として展開する
記事の内容を台本に組み直して読み上げる形にすると、聞くだけで内容が伝わる音声の媒体になります。1人で語る形式と、2人で対話する形式があり、対話形式は説明が硬くなりにくいという特徴があります。
文章では詰め込みすぎに感じる内容も、会話の中で疑問と答えのやり取りとして展開すると、聞き手にとって自然に受け取りやすくなります。
台本には、文章をそのまま読み上げるのではなく、話し言葉としての区切りや間を意識した書き直しが必要です。長い一文は聞いていて内容を追いにくいため、短く区切って話す形にするだけでも聞きやすさが変わります。
移動中や作業中など、画面を見られない場面で情報を届けられるのが音声の強みです。同じ内容を文章と音声の両方で用意しておくと、読者の生活のさまざまな場面に届けられます。
対話形式の台本を書く場合は、一方が説明する役、もう一方が読者の代わりに疑問を投げる役、という役割分担を決めておくと書きやすくなります。実際の商談や接客で聞かれる質問をそのまま疑問役のセリフに使うと、自然な流れになります。
言葉遣いを揃える
展開先が増えるほど、語尾や言葉遣いがばらつきやすくなります。あらかじめ文体の方針(語尾や一人称、熱量)を決めておき、どの媒体でも同じ考え方で書くと、読者や聴き手に一貫した印象が伝わります。
文体がばらつくと、同じ発信元だと気づかれにくくなり、せっかく複数の場所に展開しても認知が積み上がりません。逆に一貫していれば、どこか1つの媒体で気に入った読者が、他の媒体も見に来てくれるようになります。
文体の方針は、一度決めたら固定しなければならないものではありません。読者の反応を見ながら、熱量を上げたり、言葉遣いをやわらげたりと、少しずつ調整していくものだと考えておくと気が楽になります。方針を変えたときは、過去の投稿までさかのぼって直す必要はなく、これから先の発信から揃えていけば十分です。
元記事への導線を忘れない
配信先の投稿や台本には、必ず元記事へのリンクを入れておきます。読者を元記事へ案内するだけでなく、検索エンジンから見た「この内容の出どころ」を示す役割も果たします。
リンクを入れ忘れると、展開先で内容が完結してしまい、元記事への訪問が生まれません。せっかく複数の場所に展開しても、集客の効果が元記事に積み上がっていかなくなるため、投稿のたびに確認する習慣が大切です。
リンク先が記事の最新版になっているかも定期的に確認します。記事の内容を後から更新した場合、展開先に貼ったリンク自体は同じでも、リンク先の内容が古いままだと、読者に案内する情報にずれが生じます。
集客ラクダではどうなるか
集客ラクダは、1本の記事から自動でWordPress・Facebook・LinkedInへの投稿文を作ります。WordPressは全文・冒頭だけ・書き直しから出し方を選べますが(WordPress・Facebook・LinkedIn配信)、Facebook・LinkedInは題・要約・元記事へのリンクを組んだ投稿文が自動で作られ、出し方を選ぶ項目はありません。どちらの投稿にも元記事へのリンクが添えられます。
台本づくりから音声合成までを自動で行うPodcast化(音声(Podcast)での発信)も、同じ記事が元になります。台本の言い回しは、既定では記事の文体に合わせつつ、番組ごとに選び直すこともできます。1人で語る形式と2人で対話する形式の両方から選べます。
展開先ごとに書き直す作業や、リンクを入れ忘れないようにする確認作業は、公開の設定を済ませておけば毎回自動で行われます。SNSまで手が回らない(SNSまで手が回らない理由と解決方法)・音声など新しい媒体に手が出ない(音声配信に手が出ない理由と解決方法)という悩みも、この仕組みでカバーします。記事の書き方そのものは読まれる記事の構成で説明しているので、あわせて読み進めてみてください。
よくある質問
ワンソース・マルチユースとは何ですか。
- 1本の記事に詰め込んだ調査と文章を、形を変えて複数の場所で使い回す考え方です。書く回数を増やさずに届け先を増やせます。
SNS向けにはどう書き直せばいいですか。
- 元記事の要点を1〜2文にまとめるか、冒頭部分だけを抜き出す方法があります。必ず元記事へのリンクを添えてください。
音声にするメリットは何ですか。
- 聞くだけで内容が伝わる媒体になり、対話形式にすると説明が硬くなりにくくなります。文章とは違う受け取られ方をする読者・聴き手に届きます。
集客ラクダは1本の記事をどう展開していますか。
- 同じ記事からWordPress・Facebook・LinkedInへの投稿文とPodcastの台本・音声を自動で作ります。出し方を選べるのはWordPressだけで、Facebook・LinkedInは題・要約・元記事へのリンクを組んだ投稿文が自動で作られます(WordPress・Facebook・LinkedIn配信と音声(Podcast)での発信)。
